用語集

時計製造に関する専門用語を調べる

用語集

ボーム&メルシエの用語集をご覧いただき、時計製造に関する知識を深めてください。


Annual calendar (watch):年次カレンダー機構/ネンジカレンダーキコウ

フル表示(月、日、曜日)のものと、その一部だけの表示のものがあり、31日より短い月の長さを自動的に判別して表示する機構。うるう年には対応しておらず、1年に1回修正が必要です。

複雑機構を参照。

Arabic numerals:アラビア数字/アラビアスウジ

1、2、3で表わされる数字。
アラビア数字のインデックスは18世紀の少し前から広く使われる様になりました。ローマ数字よりも字体にアレンジを加えやすいのが特徴です。
ほとんどの時計ブランドが、アラビア数字とローマ数字を分け隔てなく使用しています。

Assembly:組立て/クミタテ

幾つもの異なるムーブメントあるいは時計の部品を、お互いの関係に従って配置していく事。

Atm (atmosphere):気圧(atm)/キアツ(アトム)

時計の防水性能を表わす際に用いる単位で、どれだけの気圧に耐えられるかで表されます。、標準気圧で定められた1気圧(atm)は1013ヘクトパスカルで、1バール(bar)もこれに近似の値です。
防水性能は異なる単位で表わされる事もあります:
10気圧(atm) = 10バール = 100メートル

Automatic (Self-winding):オートマティック

ゼンマイを自動的に巻上げる機構。腕の動きによって ローターが回転すると、特殊な輪列を介してゼンマイを巻き上げます。

Back:裏ブタ/ウラブタ

文字盤とは反対側にあるケースのフタ。シースルーになっているものもあります。

Balance:テンプ

輪状の振動体で、天真を軸として振動します。取り付けられたヒゲゼンマイによって往復振動し、1回の振動に要する時間が時計の精度を決める基準となります。行って帰ってくる1往復の事を往復振動と呼び、つまり1往復振動は2振動から成ります。
輪状の部分(リム)はスポークによって支えられています。ヒゲゼンマイと併せて時計の調速機としての役割を果たしています。

Battery:電池/デンチ

化学反応によって電力を発生させるもの。通常、電池の寿命は2年から5年程度です。電池寿命の長さは、時計の種類や様々な機能を駆動するのに必要な消費電流量によって異なります。

例えばクロノグラフはシンプルな三針時計に比べて多くの電力を消費します。時計用電池には酸化銀とリチウムがあります。

Bezel:ベゼル

ミドルケースに取り付けられるリングで、クリスタルはこの部分に取り付けられます。
回転ベゼルになっている場合には、経過時間の測定などが可能になります。
ダイバーズウォッチの回転ベゼルは、1方向(反時計周り)のみにしか回転しない様になっています。これは意図的にそうなっているもので、残りの潜水時間を多く誤認しないための安全機構です。思いがけないアクシデントでベゼルが回転してしまっても、ダイバーはボンベの残量が充分な状態で減圧・浮上する事が出来ます。

Calibre:キャリバー

「キャリバー」と「サイズ」はほぼ同義です。1715年頃にヘンリー・サリーは柱、歯車、香箱など異なる部品のレイアウトや寸法を表わす言葉として「キャリバー」という言葉を用いました。それ以来ムーブメントの形状、受けの形状、メーカーなどによって区別するための言葉となっています。
今日ではムーブメントそのものの事を指す言葉でもあります。

ムーブメントは丸形のものが最も一般的ですが、その場合にも型やミリメートルでケーシング径を表記して「10''' / 22.5 mmの丸形キャリバー」の様に表わされます。また受けの形状やレイアウトもその種類を表わすのに用いられます。輪列歯車のそれぞれに別個の受けを設けたブリッジ・キャリバー、香箱受けがピストルの様な形状をしたリボルバー・キャリバー、受けが中心方向にカーブしたカーブドブリッジ・キャリバー、ガンギ車以外の全ての歯車がムーブメントのおよそ3/4を覆う1つのブリッジに収められた3/4プレート・キャリバーなどがあります。

Case:ケース

ムーブメントを埃、湿気、衝撃などから保護するためのもの。

時計のケースはその外観・個性を決定する重要なもので、時代の流行やオーナーの好みに合わせて多種多様に変化します。
レピン(ハンター)型の懐中時計の場合、その中心となるのはミドルケースで、その中にムーブメントが収められ、受け 側は裏ブタで閉じられます(中には裏ブタの内側に中ブタを備えたものもあります)。そして文字盤側は、クリスタルを取り付けたベゼルによって閉じられます。

代表的なケースの形状は以下の通りです。

•丸型
•角型
•トノー型

Chronograph:クロノグラフ

任意に針のスタート、ストップ、リセットが出来る機構を備え、それによって経過する時間、分、秒を計測する時計。中には1/5秒、1/10秒さらには1/100秒単位で計測が出来るものもあります。分や時間の積算計(通常は30分と12時間)は、それぞれクロノグラフ秒針が回転した回数を合計しています。計測時間の精度を信頼するには、そのクロノグラフがクロノメーターの認定を受けている事が望ましいでしょう。
初期のクロノグラフは、文字盤にインクで印をつけるものでした。

Chronometer:クロノメーター

クロノメーターという言葉は元々「時を計る装置」と言う意味です。現在では、秒針を備えた高精度な時計で、そのムーブメントが公的な中立機関によって異なる姿勢と温度下において数日間に渡り検査されたもの、というのがその定義です。検査の結果、ISO 3159に定められる基準を満たした機械式ムーブメントには、公式なクロノメーター認定書が発行されます。
スイスではスイス公式クロノメーター検定所(COSC)が、その管理を行なっています。ISO 3159の内容を踏まえながらも、COSCではクォーツムーブメントに対しても検定基準を設けています。
尚、クロノグラフとは時間を計測する時計の事で、「クロノメーター」とはその精度を公式に認定された時計のみが使用できる称号です。この2つは混同されている事があります。

Clarity:クラリティ

宝石の透明性、すなわちインクルージョンの無さの事。ダイヤモンドのクラリティは通常、IF(インターナリーフローレス、内部に何も無し)から、I3(肉眼で多くのインクルージョンが見える)のグレードで表わされます。ダイヤモンドのクラリティ検査は10倍のルーペを用いて行なわれます。

Complication:複雑機構/フクザツキコウ

時間、分、秒を表示する以外のすべての機構の事。手巻きか自動巻き、機械式か電気式、ムーブメントの厚さ、などの違いは関係ありません。トゥールビヨンと自動巻き機構はその定義から少し外れますが、複雑機構の1つと言えるでしょう。
決して一時的な流行に流されるものではない複雑機構の価値は、1980年代のウォッチメーカー達によって再発見されたと言えます。その後は伝統的な腕時計をさらに発展させるものとして重要な役割を果たしてきました。複雑機構は時間に関するものかどうかで、2つのカテゴリーに分類されます。

Côtes or vagues de Genève:コート・ド・ジュネーブ

細かい曲線が織り成す波の様な仕上げ。高品質なムーブメントの装飾に頻繁に用いられます。

Crown (watchmaking):リューズ

巻上げ機構の一部であるリューズにはギザギザした溝が入っていて、様々な形状のものがあります。親指と人差し指でこれをつまんで回す事によって時計のゼンマイを巻き上げます。リューズの中にはクロノグラフの操作やハンターケースのカバーを開くためのプッシュボタンを内蔵しているものもあります。
巻上げや針合わせに用いるリューズが登場した初期の例としては、ジョン・アーノルドが1820年に製作した時計があります。その後、ブレゲ社が1832年頃に製作した時計では機構が改良されています。1838年にはル・ブラッシュのルイ・オーデマが開発した機構で特許を取得しました。そして1844年にエイドリアン・フィリップがスライドする歯車を使った機構を発明、特許を取得し、この機構が巻上げ・針合わせ機構の標準となりました。
また1847年にはシャルル-アントワーヌ・ルクルトが、プッシュボタンを使ったロッキングバー式と呼ばれる巻上げ・針合わせ機構を発明しています。

Crystal:結晶/ケッショウ

結晶の外形の事で、同種のものであっても環境によって大きく変化します。角柱状、板状、8面体などが一般的です。原子や分子が規則正しく並んだ状態の鉱物。

ほとんどの宝石は結晶状態で採掘されます。

Dial:文字盤/モジバン

時間、分、秒などを表わすために時計が備えている薄い板で、金属などの素材で作られています。文字盤にはその形状、装飾、素材など無限のバリエーションがあります。

数字、目盛り、マークなど様々なスタイルで時間を表わします。

•窓付き:文字盤に穴(窓)が開いていて、そこに内容が表示されます。
•13ピース:それぞれの時間を示すエナメル板(カルトゥーシュ)が外周に12枚、そして中央にエナメル板が1枚置かれたスタイルの文字盤。通常、中央のものには装飾が施されてメーカー名が入っています。
•カレンダー:曜日、日、月、年、宗教上のイベントなどが表示されます。
•複数タイムゾーン(複雑機構を参照):2つ以上のタイムゾーンの時間を表示します。
•潮汐計(複雑機構を参照):ある地点の満潮、干潮の時刻を表示します。
•レガッタ(複雑機構を参照):スタートラインに可能な限り近づくために、レースがスタートするまでの数分間をカウントダウンする機構を備えています。
•オリエンテーリング(複雑機構を参照):24時間で1周する針を備え、時針を太陽に向けた時に24時間針が指す方向が北になります。
•ダイバーズ(複雑機構を参照)浮上時刻、減圧停止時刻などを表示します。

Diamond:ダイヤモンド

ダイヤモンドは宝石の中でも最高の硬度と輝きを持っています。
ダイヤモンドの価格は「4C」と呼ばれる基準によって決まります(カット、カラット、クラリティ、カラー)。重さの単位にはカラットが用いられ、1カラットは0.20グラムです。無色透明な炭素の同素体で、ジュエリーにおいてはその輝きを増すために多面的な形状にカットされます。
時計ではブレスレット、ケース、ベゼルなどの装飾に用いられます。
今日、高級時計およびハイ・ジュエリーのブランドが購入するダイヤモンドはキンバリープロセス によって認証されたものです。これは戦争の資金源となる「紛争地ダイヤモンド」の流通を防ぐために、ダイヤモンドの原産地を認証する制度です。

Dual time zone:デュアルタイム表示/デュアルタイムヒョウジ

2つのタイムゾーンの時刻を同時に表示する時計の事。通常、ローカルタイム(現地時間)とホームタイム(母国時間)を表示させます。

Escapement:脱進機/ダッシンキ

輪列と調速機の間に置かれる機構。その役割は輪列の回転運動を規則正しく停止させながら、テンプに動力を伝える事です。

脱進機は以下のタイプに分類されます:

•退却脱進機(バージ、冠形)
•摩擦静止脱進機(シリンダー、ヴィーギュル、ダブルヴィーギュル)
•自由脱進機(レバー、デテント)
今日、最も普及しているのはレバー脱進機です。特殊な時計にはデテント脱進機やヴィーギュル脱進機が搭載されている場合もあります。
歴史的に見るとレバー脱進機とスイス式レバー脱進機は少し違うもので、今日最も普及しているのはスイス式のほうです。何故なら携帯時計やクロノメーターに最も適した脱進機だからです。

Etablissage:エタブリサージュ

様々な部品を組み立てて、時計やムーブメントを製作する工程全体を表わすフランス語の言葉。
一般的に、エボーシュ、調速機一式、他のムーブメント部品、外装部品などの受取り・検査・保管に始まり、組立て作業、歩度調整、文字盤と針の取付け、ケーシング、そして最終検査までの事で、その後に梱包されて出荷されます。

Finishing (Finissage):最終仕上げ/サイシュウシアゲ

時計製造の最終工程の事。
ケースtの最終工程は、組立てを終えて全ての機能が動作する様にする事です。

Fly-back (Retour en vol):フライバック

プッシュボタンを1回押すだけでクロノグラフ針がリセットされて再スタートする機構で、航空パイロットにとって必要なものです。
普通に操作したのでは時間のかかる停止、リセット、再スタートの3つの動作を一瞬で行ないます。

Folding buckle:フォールディング・バックル

開閉式バックルの事。アクシデントによって不意に開いたとしても、ストラップはバックルに保持されているので時計を落下させる心配がありません。

Frequency:周波数/シュウハスウ

1秒当たりの往復振動の回数の事で、単位にはヘルツが用いられます。テンプは決められた周波数で往復運動(2振動)を繰り返します。周波数が高くなれば時計の精度も向上し、21,600振動/時間(3ヘルツ)、28,800振動/時間(4ヘルツ)、36,000振動/時間(5ヘルツ)などがあります。

クォーツ時計はさらに高い振動数を持ち、一般的には32,768Hzです(32KHzに略される事があります)

GIA:GIA

米国宝石学会(Gemological Institute of America)。

Gold:金/キン

金はその美しさから世界中で重宝されています。ただし理由はそれだけでなく、酸ですらその性質を犯せないという優れた特性もその一因です。先史時代から推定13万トンが採掘されていますが、20世紀だけでその内の10万トンが採掘されています。金は展性に優れ(硬度はわずか2.5)、非常に加工がしやすい素材です。主に銀や銅など、他の金属と併せて合金として用います。合金にする事によって、その硬度と色が変化します。

18K(カラット)または750金には、通常イエローゴールド、ピンクゴールド、レッドゴールド、ホワイトゴールドがあり、先の3つにはその色合いの基準があります。いずれも750/1000の金を含み、イエロー、ピンク、レッドという色は残りの250に含まれる銀や銅の割合を変える事で得られます。ホワイトゴールドはパラジウム(以前はニッケル)との合金で、白さを得るために頻繁にロジウムメッキがかけられます。1990年代初頭になるとニッケルはホワイトゴールドに用いられなくなり、またホワイトゴールドと同色のロウが登場した事によって、ロジウムメッキをかけない製品が数多く登場しました。ロジウムメッキは非常に薄い膜で、長年使用しているとその一部が剥げてしまうというデメリットがあります。

他にも以下の様な色がありますが、用いられる事は非常に稀です。

•ブルーゴールド: 金と鉄の合金。熱処理する事によって表面の鉄の分子が酸化し、青色になります。
•グリーンゴールド:金、銀、銅の合金。
•ブラックゴールド:金、炭素、他の金属などの原子を化学的に蒸着処理(PVDと同様)する事で得られます。黒色の被膜はわずか数ミクロンの厚さしかありません。他の表面処理としてはロジウム、クロム、暗色の物質などを用いた電気メッキがあります。
•ブラウンゴールド:化学処理する事で得られます。

Engraving:エングレービング

ムーブメントの地板にノミのような彫刻刀を当てて装飾を施すこと。
文字盤やケースに施すこともあります。
エングレーブ。

Hand:針/ハリ

 

Leather:皮/カワ

レザーストラップに用いる素材。

LumiNova®:ルミノーバ®

新世代の夜光物質で、針やインデックスに用いられています。蓄光性に優れ、暗闇においても長時間発光し続けます。その登場以前、夜光にはまずラジウム塩が使われていましたが、その放射能の危険性によって代わりにトリチウムが使われる様になりました。そして現在、アルミナを主成分として放射性物質を含まないスーパールミノーバがこれに取って代わりました。
「ルミノーバ®」は根本特殊化学株式会社の登録商標です。

Manual:手巻き/テマキ

手でリューズを回して巻上げるタイプのムーブメント。

Mastership:親方制度/オヤカタセイド

親方を頂点とした過去の徒弟制度。
スイスでは、親方になるには時計製作と修理の実務経験を数年経た後に、親方試験に合格しなければなりませんでした。ジュネーブでの親方制度の歴史は1601年に遡ります。

Mechanism:機構/キコウ

複数の部品から構成された、何かの機能を実現するためのもの。
時計とは、多くの部品から作られた機構での集合体で、それぞれが独自の機能を持っています。
クロノグラフ機構:クロノグラフ針のスタート、ストップ、リセットを行なう部品の集合。
リピーター機構:ストライキング機構を作動させてハンマーを動かす部品の集合。

Mother-of-pearl:マザーオブパール

真珠母貝(しんじゅぼがい)。天然マザーオブパールの貝殻の内側には遊色効果があります。時計の文字盤にも用いられ、大型のステンレススチール時計などに上品な雰囲気を与えます。
人工のマザーオブパールは、魚の鱗や動物の角から作られます。
マザーオブパールには乳白色の光沢があります。

Movement:ムーブメント

様々な部品や機構を正確に組み立てて作られる時計の機械部分。 巻上げ機構、 針合わせ機構、ゼンマイ、歯車、脱進機、調速機(テンプ)などから構成されます。
更に細かく言えば、ムーブメントにはエボーシュや他の部品(バネ、石、ホゾ、カナ、ネジ、耐震装置など)も含まれます。

Nacre:真珠層/シンジュソウ

軟体動物が貝殻の内側に作る虹色の物質。天然真珠や養殖真珠は、真珠貝やイシガイなど特定の種が作る真珠層によって作られます。

Perpetual calendar:永久カレンダー/エイキュウカレンダー

グレゴリオ暦に基づいて暦を表示する機構。31日、30日、2月は平年の28日とうるう年の29日を自動的に判別して表示します。機械的なメモリとして48ヵ月分の月の長さを表わしたカムを備え、うるう年の変化にも対応しています。グレゴリオ暦のルールによって例外的にうるう年ではない年(2100年、2200年など)には対応していません。

Polish:研磨/ケンマ

表面を滑らかにする為に、磨いて輝きを与える事。

例: 鏡面仕上げ(ブラックポリッシュ)

Power reserve, Indicator:パワーリザーブ表示/パワーリザーブヒョウジ

時計があとどれくらい動き続けるかを表示する機構。

パワーリザーブ:ゼンマイを完全に巻かれた時計が、再び巻き上げる事なく動き続ける時間の事。時間や日数で表します。

Push-button:プッシュボタン

時計の機能を操作するためのボタン。カバーを開けるためのものや、クロノグラフのスタート・ストップを行なうもの等があります。

Quartz:クォーツ

クォーツ時計の調速に用いられるものは、電流を流すと高い周波数(32KHz)で振動する性質があります(ピエゾ効果)。一定の条件を満たせばその振動を回路に伝える事ができ、回路がその振動を分割して正確な時間を管理します。この特性は1970年代よりクォーツ時計に用いられています。

Roman numerals:ローマ数字/ローマスウジ

Ⅰ、Ⅱ、Ⅲで表わした数字。
ローマ数字はクロックやウォッチの文字盤に昔から用いられてきました。
「IV」は通常「IIII」で表わされ、反対側にある「Ⅷ」との対称的になっています。「Ⅸ」だけが従来の減法に従った表記になっています。

Ruby:ルビー

天然の赤色の石で、非常に硬いコランダム(酸化アルミニウムの結晶)。時計歯車の軸受けに最適の素材で、摩擦を最低限に抑える必要のある脱進機などにも用いられます。
ルビーに穴を開ける技術は、ニコラ・ファシオ・ド・デュイリエによって1704年に発明されました。

現在、時計の石に用いられているのは人造ルビーです。穴を開けて研磨され、摩擦や摩耗を防ぐためにホゾの軸受けとして使われています。

一般的に、シンプルな機械式時計(時分秒表示の3針時計)の場合、最低でも15石が用いられ摩耗や摩擦を防いでいます。

Sapphire:サファイア

コランダムの一種で様々な明暗のブルーの他にモーヴ(薄紫)、イエロー、オレンジ、ピンクオレンジ(パパラチア・サファイア)、グリーン、ブラックなどがあり、赤いコランダムはルビーです。六条の光の筋が表面に現れるものはスターサファイアと呼ばれ、これは小さい針状のルチルを内包しているために起こる現象です。熱処理によって色と透明性が調整されているものも多く、硬度9、比重は3.9から4.1です。
無色の人工サファイアは時計のクリスタルとして広く用いられています。

Screw:ネジ

円柱状で全体にネジ溝が切られており、頭部にドライバーを差す溝が設けられています。

Second:秒/ビョウ

時間の基本となる単位で、平均太陽日の1/86400。平均太陽日は、太陽が常に赤道面を通り、地球の公転軌道が円状で1年かけて一定のスピードで公転している、と想定した場合の地球の自転周期です。

第2次大戦後、原子時計の精度は飛躍的に向上し、地球の自転周期の極めて僅かな不規則性(1年で数百分の1秒)までが分かる様になりました。それを受けて秒の定義を見直す動きが起こり、1967年の第13回国際度量衡会議において「セシウム133原子の基底状態における2つの超微細準位間の遷移に対応する放射の91億9263万1770周期」と定められました。

秒はさらに細かく分割され、10分の1秒、100分の1秒、1000分の1秒(ミリ秒)、100万分の1秒(マイクロ秒)、10億分の1秒(ナノ秒)、1兆分の1秒(ピコ秒)などがあります。

時計では4番車に取り付けられた秒針が秒を示します。

Foudroyante (Jumping seconds or hand) (Flying seconds):フドロワイヤント

クロノグラフで、1秒で1周する針が1秒を分割して表示するもの。

4分割、5分割、8分割のものがあります。
ジャンピング・セコンドとも呼ばれます。

Secret spring:ケースバネ

ハンターケースのカバーを開閉するためのバネ。

Self-winding (Automatic):自動巻き/ジドウマキ

ゼンマイを自動的に巻上げる機構。腕の動きによってローターが回転すると、特殊な輪列を介してゼンマイを巻き上げます。

Strap:ストラップ

時計を腕に装着するためのもの。ストラップにはゴールド、シルバー、ステンレススチール、レザーなど様々な素材があります。さらにシンプルなものから複雑なものまで、多種多様なスタイルがあります。

Tachymeter:タキメーター

速度を計測するためのもの。

時計ではクロノグラフなどがこれを備えており、キロメーター(時速)などの単位で速度を表わします。

Tourbillon:トゥールビヨン

アブラアム-ルイ・ブレゲが開発した機構で、1801年に特許取得されています。縦姿勢にある時計の歩度が重力の影響を受けて変動するのを補正するための機構で、回転するキャリッジの中に脱進機と調速機(テンプ)を収めています。

ガンギ車のカナは固定されている4番車の歯に噛み合っています。キャリッジは通常1分間で1回転し、縦姿勢における重力の影響を補正します。懐中時計の場合、ほとんどが縦姿勢に置かれる事を考えるとその効果が分かるでしょう。

この機構は非常に繊細かつ複雑で、数ある時計機構の中でも頂点に位置すると言っても過言ではありません。これを簡略化かつ頑丈にしたものがカルーゼルで、キャリッジは3番車によって駆動されます。トゥールビヨンには通常レバー脱進機、もしくはデテント脱進機が搭載されます。

Telemeter:テレメーター

クロノグラフなどに設けられたスケールで、音源体と本人との距離を音速に基づいて計測します。

Vagues de Genève:ヴァグ・ド・ジュネーブ

コート・ド・ジュネーブと同義。細かい曲線が織り成す波の様な仕上げ。高品質なムーブメントの装飾に頻繁に用いられます。

Watch:ウォッチ

あらゆる姿勢で用いられる携帯可能な時計の事。

時計は3つの要素から成ります:

•様々な部品・機構から成り、時を刻むムーブメント
•ムーブメントを保護するケース
•時間を示す文字盤と針
ウォッチには懐中時計、腕時計、ブローチ時計など、様々な形態があります。

Water-resistance:防水/ボウスイ

時計の防水性能はバール(bar)で表わされる事もあります。バールは圧力の単位で、1バールは1気圧(atm)とほぼ同じです。
時計ブランドが防水性能の表示に用いる単位は、メートル(m)、フィート(ft)、気圧(atm)が一般的でしょう。
上限気圧表示の有無に関わらず、防水時計であると名乗る場合にはNIHS 92-10(国際規格ISO 2281と同等)で定める規格内容に準拠していなければなりません。これらの時計は日常使用の中で、また海水浴やプールなどで水が少々かかる程度の事や、気圧や水圧の変化、または温度変化に耐えられるというだけです。例え上限気圧の表示があったとしても、これらは水中での使用を前提としていません。
水中で使用可能なのは、最低でも100メートル(330フィート)の防水性能を持ったダイバーズウォッチです。これらは潜水時間を計測する機構を備え、また視認性、耐衝撃性、耐磁性、ストラップの堅牢性などについて定めたNIHS 92-11(ISO 6425)に準拠していなければなりません。

Winding mechanism:巻上げ機構/マキアゲキコウ

ゼンマイを巻き上げたり、クロックであれば錘を持ち上げたりする機構。10個ほどの部品から構成されています。
現代の巻き上げ機構と針合わせ機構は、幾つかの部品を共用しています。


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